日本人の9割が知らない遺伝の真実

安藤 寿康
Amazonで見る(詳細)

あらすじ・内容紹介

SBクリエイティブ · 2016年

遺伝ほど俗説で誤解されているものはない! ◆ゲノム編集、クローン技術、iPS細胞……、21世紀は遺伝子の世紀だともいえそうだ。 いま注目の「行動遺伝学」からわかってきた、遺伝と環境、才能と努力、本当の関係! ベストセラー『言ってはいけない 残酷すぎる真実』(橘玲)を読んで面白いと思った人はさらに面白がれる! ◆行動遺伝学の第一人者が明らかにする! 教育学では、遺伝と学力の関係を無視してきたが、「知能指数は80%遺伝」という衝撃をどう捉えればいいか? 身長や体重など身体的な特徴だけではなく、IQや性格への遺伝的影響も大きいことがわかってきた。ならば、勉強することには意味がないのか? しかし、遺伝的なものが自発的に発現するとは限らず、教育環境も重要である。 ◆「ヒトは生まれてから成人に向かうにつれて、さまざまな環境にさらされて、さまざまな経験を積むなかで、だんだんと遺伝的な自分自身になろうとしている」、すなわち「年をとるほど遺伝の影響は大きくなる」という現象なども見いだせる。

この本を推薦している人 (1人)

岡田 斗司夫

「もともと安藤先生は『才能は生まれつきではない、人は環境の子なり』をスローガンにしたバイオリンの鈴木メソッドの信奉者であった。元々は『人間の才能は生まれながらのものではなくて、教育とか環境次第でいくらでも伸びる』って考え方だったのが、行動遺伝学を研究して双子の研究を集めるとデータが圧倒的に出てきて、ポジションが180度変わった。 一卵性の双子は遺伝子を100%共有してる、二卵性の双子は50%しか共有してない。親の能力や才能が子に遺伝するなら、一卵性と二卵性で発現の差が2対1になるようなものはほぼ遺伝で説明できる、というロジック。 知能は基本的には脳が作り出している、知能検査で測られるようなもの。流動性知能(頭の回転の速さ)は将棋の棋士みたいなことで18-19歳ぐらいでピークになる、社会性や様々な領域の知識は経験によって伸びるので死ぬ直前まで伸びる。すべての能力は——指紋も身長も肥満も——遺伝の現れ。学校行くって結構効いてるかもしれないよっていう話もしているけど、メインとしては『軍隊で同じものを食べさせて同じだけ運動させると、太るやつは太るし痩せるやつは痩せる』。環境を完全にコントロールしてしまうと、そこに現れるのは遺伝。 モテるモテないも遺伝?顔の作り——ホルムは遺伝によってほぼ100%決まると言ってもいいんだけど、それが文脈の中でどういうメッセージ・どういう表現をするかっていうことで変わるリカ。能力というのはその人が内側に持っていてそれが外に現れるっていう風に捉えるかこの船から降りて、能力って周りの人がそう見してくれないと能力にならないカリスマと同じ。 才能と訓練と教育——古代ギリシャの哲学者は才能と教育と訓練を比較していて、訓練は才能を凌ぐこともできるかもしれない、教育は才能や訓練を凌ぐことはないと考えられた。教育の効用は実はあまりない——すごくいい先生に教育受けたことと、あまりろくでもない先生の境遇では、半年後ぐらいに比べてみたらほとんど差が出なかった。日本の先生は基本的にそれぞれによくやってる、その前提の中でちょっといいやり方をしたとしても劇的に変わるわけじゃない。」

– 出典: YouTube『岡田斗司夫ゼミ』日本人の9割が知らない遺伝の真実 解説(00:00〜)