銀河帝国の興亡 1 ファウンデーション

アイザック・アシモフ(鍛治靖子 訳)
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岡田 斗司夫

「中学生ぐらいの時に読んだ。はるか未来、人類は銀河系を1つの帝国にまとめあげた。銀河系には人類以外に知的生命体がいなかった。人類は2500万個以上の惑星に植民し、総人口は100京(10の18乗)を超えた。 首都惑星トランターは惑星1つが丸々官僚機構——惑星1つが丸々事務作業ビル、その中に官僚400億人が住んでいる。皇居は1000km×1000kmのちっぽけなもの。トランターは食料も何もかも他の惑星から輸入しなければ活動できない。 この銀河帝国1万2000年の絶頂期に、ハリ・セルダンという学者が『銀河帝国は500年以内に滅ぶ』と数学的に証明した——『心理歴史学』という新しい学問を作って。一旦帝国が滅ぶと、原子力文明→石油文明→石炭文明と無限に交代して、次の文明が起こるまで3万年かかる。この3万年の空白を1000年に縮めるためにセルダンは『百科事典財団(ファウンデーション)』を作る。 ノーベル経済学賞のポール・クルーグマンは『俺が経済学者になったのは、ハリ・セルダンの心理歴史学に憧れたから』と公言してる。 心理歴史学はなぜ可能か——アボガドロ数の話。気体分子1つ1つの運動は予測できないが、空気を容器に詰めれば物理法則で取り扱える(ボイル・シャルルの法則)。1円玉の中のアルミニウム原子1個の動きは予測できないが、1モル(6×10の23乗)を超える原子の集まりだから1円玉は予測通り落ちる。同じく、人類70億人の未来は予測できないが、銀河帝国の100京人の人口になれば、一人一人の感情・意思決定・愚行・対立はすべてアボガドロ数で『相殺』されて、社会全体の動きは物理法則のように予測できる——アシモフ(化学者)はこの架空の科学に着目した。」

– 出典: YouTube『岡田斗司夫ゼミ』銀河帝国の興亡 1 ファウンデーショ 解説(00:00〜)