あらすじ・内容紹介

2004年

暗く重たい雨雲をくぐり抜け、飛行機がハンブルク空港に着陸すると、天井のスピーカーから小さな音でビートルズの『ノルウェイの森』が流れ出した。僕は一九六九年、もうすぐ二十歳になろうとする秋のできごとを思い出し、激しく混乱し、動揺していた。限りない喪失と再生を描き新境地を拓いた長編小説。

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編集部メモ — 万城目学が「こわい本」と呼び、RMが名を挙げた『ノルウェイの森』。推薦者は作家の万城目学・湊かなえに、RM(キム・ナムジュン)が並ぶ3人。万城目は「読むと自分もこういうのが書きたい!って若者に思わせる強烈な魔力がある。こわい本です」と、知らぬ間に自作へ浸透していた体験まで明かす。湊かなえは「ジャングルの虎がみんな溶けてバターになるくらい君が好きだ」という一節に惹かれて手に取ったと語り、RMも2021年に本書の名を挙げた。書き手の側にまで入り込んでくる小説という点で万城目と湊の反応は重なって見える。喪失と再生の物語に触れたい人に。