★ 2人の有名人がおすすめ

キッチン

吉本 ばなな

あらすじ・内容紹介

1998年

家族という、確かにあったものが年月の中でひとりひとり減っていって、自分がひとりここにいるのだと、ふと思い出すと目の前にあるものがすべて、うそに見えてくる―。唯一の肉親の祖母を亡くしたみかげが、祖母と仲の良かった雄一とその母(実は父親)の家に同居する。日々のくらしの中、何気ない二人の優しさにみかげは孤独な心を和ませていくのだが...。世界二十五国で翻訳され、読みつがれる永遠のベスト・セラー小説。泉鏡花文学賞受賞。

この本を推薦している人 (2人)

編集部メモ — 平野啓一郎は技法に、RMは物語に——『キッチン』への2つの視線。推薦者は作家の平野啓一郎とBTSのRMの2人で、反応の角度が対照的だ。平野は「吉本さんの『大胆な省略』が彼女の真骨頂」と、ささいなことを細やかに書くことで前後を省略しても伝わる技法を作家の目で評した。一方RMは「Kitchen by Banana Yoshimoto.」と端的に挙げており、世界25カ国で翻訳されたというあらすじの記述どおり、国境を越えて届いている様子が透けて見える。喪失と再生の物語を、書き手の技術ごと味わいたい人に効く一冊と読める。