松岡 茉優

Mayu Matsuoka
女優 Don-crew所属 元ヒラタ・テン

1995年生まれ、東京都出身。8歳で芸能界入り、『あまちゃん』『勇者ヨシヒコ』『蜜蜂と遠雷』『ちひろさん』など多数主演。読書家として知られ、エッセイ『私のことだま漂流記』も。

10 books YouTube #017 で紹介の10冊。注目: とにかくさけんでにげるんだ・ドミノ・きみの隣りで · 出典: 本曜日 honyoubi.com / YouTube字幕

おすすめされた本

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とにかくさけんでにげるんだ

アメリカの児童文学者ベティ・ボガホールド原作。子どもを性被害から守るための絵本。

松岡 茉優 2023年

「幼稚園生の頃なぜかこの絵本が大好きで繰り返し読んでくれてって頼んだから、今頃母は「今も好きなのね」って言うと思うんだけども、私はこれがとにかく好きで。例えばよく言う「知らない人に声をかけられたらついて行っちゃいけないよ」から始まって、ちゃんと教えなきゃわからないところ——例えば「触ってきた人、あなたの体に触ってきた人がいたら、それはあなたの体は、あなただけのものだから触っちゃいけないものなんだよ、その人は悪い人なんだよ」って教えてくれる本なんです。人との距離感、人を傷つける相手にもなりうるし傷つけられるかもしれないけど、自分は自分だから、自分が感じたことを信じていいんだよって教えてくれた本で、本当に読めて良かった。あなたが嫌なことは、もうそれ逃げていいんだっていうののためにも、大人にも届けたいです。」

– 出典: 本曜日 #017 東京松岡茉優書店(03:24〜)

ドミノ

恩田陸の長編小説。真夏の東京駅、27人と1匹の登場人物がそれぞれの思惑で動く群像劇。

松岡 茉優 2023年

「1億円の契約書を待つ締め切り直前のオフィス、下剤を盛られた子役、別れを画策する青年実業家——27人と1匹の登場人物がそれぞれに何かが起きるのを待っていた。恩田先生の作品の中では若干異色というか、コミカルに人の思いを狙えていらっしゃるんですけど、面白すぎて。こんだけ登場人物がいたら「どっかで辻褄を合わせなきゃいけない瞬間」「ここの人のあれ忘れてた」とかが素人考えだと生じると思うんですけど、結構もない、全員の思いがバタバタバタバタって倒れていって最後最高です。子役のマリカちゃんがライバルの玲奈ちゃんのママに水筒に入った下剤入りのジュースを飲まされるんですよ——どうやって取材なさったのか。落ちる方の子役の気持ちを、私が『蜜蜂と遠雷』で主演させていただいた時もコンクールに通って何年も何年もご取材されながら書かれた作品だって伺ったので、おそらくこれも何がしかの子役の人たちに話を聞かれたのではない、聞かれなきゃこんなことにはならない。ヤングな言葉を使うと「分かれ目」が深すぎる、わかりにしかなくて。」

– 出典: 本曜日 #017 東京松岡茉優書店(05:55〜)

きみの隣りで

益田ミリのエッセイマンガ。日常の些細な感情をすくい上げる作品集。

松岡 茉優 2023年

「増田みり先生の本が大大大大大好きで全部持ってる自信あります。柔らかい絵で、ここまでトーンとか貼ってないし、背景もすごい埋めてるわけじゃなくて、文字数も少ない、だいたい1つの話に3ページとかなんですかね、の中で「なんでこんなに泣けるんだ」っていう本が多い。日常の中での大きな苦しみとか大きな悲しみじゃなくて、「これえって思った私がおかしいの」とか「えっそんなことしちゃうの」って思う「私がキャパが狭いのかな」とか、なんかそういう些細な些細な傷ついた心を癒してくれる本が、増田美里さんの作品。被害者になりがちな自分をちょっとストップかけられるというか、私ももちろん人を傷つけることはあるんだぞ、当たり前だけどもって、もう1回感じられる気がしますね。しかもこれ電子書籍ありません、紙で読んでください。」

– 出典: 本曜日 #017 東京松岡茉優書店(09:21〜)