「『赤毛のアン』のシリーズは中1くらいで『アンの娘リラ』まで読んだ気がします。あれは第一次世界大戦の影がさしてくるところが面白かったですね。大人になってプリンス・エドワード島にも行ったんですけれど、どこを見ても絵葉書みたいな景色ばかりで、きれいなものって退屈するなって思っちゃった(笑)。」
L.M.モンゴメリによる1908年発表の児童文学。
編集部メモ — 林真理子も凪良ゆうも中学時代に通った『赤毛のアン』。推薦者は林真理子と凪良ゆうの2人で、どちらも中学の頃の読書として本書を挙げている点が重なる。林は中1くらいでシリーズを『アンの娘リラ』まで読み、「第一次世界大戦の影がさしてくるところが面白かった」と振り返り、大人になってプリンス・エドワード島まで足を運んだ。凪良は氷室冴子と出会う以前から「『赤毛のアン』とかは好きだった」と、小説に親しむ入り口の位置に本書を置く。シリーズを読み込む面白さと、読書の原体験——役割は違えど、少女時代の記憶に深く残る一冊であることが2人の言葉から透けて見える。子どもの頃の読書をもう一度たどりたい人に効く。