あらすじ・内容紹介

2019年

「先生に、私の全てを知ってもらいたいのです。私の内面に入れますか」心療内科を訪れた美しい女性、ゆかり。男は彼女の記憶に奇妙に欠けた部分があることに気付き、その原因を追い始める―。傷つき、損なわれたものを元に戻したいと思うことは冒涜なのか。Bunkamuraドゥマゴ文学賞を受賞した傑作長編小説。

この本を推薦している人 (2人)

編集部メモ — 鈴木敏夫が「とんでもないテーマ」と評した『私の消滅』。推薦者は又吉直樹と鈴木敏夫の2人。鈴木は「タイトルがキャッチコピーになっている」とし、他人の記憶を人為的に操作するという主題について「中村文則は、とんでもないテーマに挑んだ」とその大胆さを評した。一方の又吉は2016年の「アメトーーク!『読書芸人』」でオススメの1冊として紹介している。記憶の欠けた女性ゆかりの謎を追う物語であり、傷つき損なわれたものを元に戻すことの是非という問いに惹かれる人に効くと読める。