「理系の世界に憧れがあるんです。『ホルモー六景』の凡ちゃんの話を書く時に読みました。『フェルマーの最終定理』は、解決の道のりが面白くて、自分の頭が良くなったように感じられるやさしい本です。」
サイモン・シンによる1997年発表のノンフィクション。フェルマーの最終定理の証明の歴史を追う。
編集部メモ — 万城目学と南場智子、それぞれの角度で痺れた『フェルマーの最終定理』。フェルマーの最終定理の証明の歴史を追う本書を、万城目学と南場智子が揃って挙げている。万城目学は「理系の世界に憧れがある」と語り、「解決の道のりが面白くて、自分の頭が良くなったように感じられるやさしい本」と間口の広さに反応する。南場智子は「世紀をまたがり、大陸をまたがって」続いた知的作業のリレーに「人間の偉大さを感じずにはいられません」と、その営みのスケールに打たれている。入口の易しさと到達点の大きさ、二人の反応がこの本の振れ幅を示していると読める。数学が苦手なまま知の興奮を味わいたい人に効く。