あらすじ・内容紹介

集英社 · 1993年

北方謙三による1990年発表の歴史長編。第3回柴田錬三郎賞受賞作。

この本を推薦している人 (2人)

編集部メモ — 阿部暁子は「萌え」、今村翔吾は入口として推す『破軍の星』。推薦者はいずれも作家の阿部暁子と今村翔吾の2人だが、推す角度は対照的だ。阿部は主人公・北畠顕家を「キレッキレの切れ者」の美少年と紹介し、奥州藤原氏の末裔が彼の才覚に心酔していく展開に「そうしたすべてに萌えがあります」と語る。一方の今村は『武王の門』と迷いつつ「北方ワールドを体験したければ」「『破軍の星』にいっとこう。柴田錬三郎賞作品やし」と入口の一冊として薦める。人物への熱と入門の定番、二つの推され方を持つ点にこの作品の懐の深さが透けて見える。歴史小説の最初の一冊を探す人に。

阿部 暁子

「北方謙三さんの南北朝シリーズを読み始めたら、もう、これが面白かったんです。たとえば『破軍の星』の主人公は北畠顕家という、お父さんが南朝の傑物の名門の生まれの16歳の公家で、美少年なんです。北方先生が断言してますので間違いなく美少年です。彼は本当に秀才で、キレッキレの切れ者なんです。彼が幼い親王を戴いて奥州にまいるわけですよね。そこで細々と生きている奥州藤原氏の末裔と会うわけですよ。その末裔が、顕家の才覚を見て、心酔していくんです。そうしたすべてに萌えがあります。」

今村 翔吾

「北方ワールドを体験したければ『破軍の星』か『武王の門』か迷うけど、『破軍の星』にいっとこう。柴田錬三郎賞作品やし。」