「大学生時代には中井英夫がすごく好きになって。やっぱり『虚無への供物』が最初に読んだということもあって、1番好きですね。非常に切ない話であるところも。」
中井英夫による1964年発表の本格ミステリー。日本三大奇書の一冊。
編集部メモ — 三浦しをんも恩田陸も、なぜ『虚無への供物』に戻ってくるのか。推薦者は三浦しをんと恩田陸、ともに小説家の2人だが、出会いの時期が対照的だ。三浦しをんは大学生時代に中井英夫にハマった最初の一冊として「1番好きですね。非常に切ない話であるところも」と語り、恩田陸は小学6年生で読んで「今でも年1回は読みたくなりますね。文体にものすごくツヤがあって」と評した。日本三大奇書というミステリーの枠を超え、切なさと文体の艶で繰り返し読者を呼び戻す本だという点で2人は一致していると読める。